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メディカルツーリズム

メディカルツーリズムを定義すると、医療行為を受けるために海外もしくは国内へ渡航・滞在すること、となるだろうか。

ヘルスツーリズムと混同されそうだが、単に健康に良いことを行うのではなく明確に医療行為という点で区分されている。

激化するアジアの医療事情 - 「メディカルツーリズム」市場に台湾が参入

マイコミジャーナルの記事にあるように、今、アジア諸国では積極的に海外からの患者を受け入れる体制をとっていて、アジア向けのメディカルツアーは増えてきている。


株式会社エスピーアイ・インフォメーション世界のメディカルツーリズム というサイトで、メディカルツーリズムの全体の情報の一端を知ることができる。

国内では、テレビ東京のビジネスサテライトで紹介されていたが、亀田総合病院などは海外から医療を受けたいという患者さんを受け入れるための施策を行っている。


海外へ出て治療を受けたいという動機は、その分野のエキスパートに診てもらいたいというものから、価格だったり、新薬の利用の有無など様々な要件による。

欧米の富裕層においては、かなり一般化しつつあるようだが、国内はまだこうした医療のための長期滞在という仕組みに馴染みが薄い。

実際に扱っている旅行会社もあるのかもしれないが、私は全く知らない。


しかし、個人的にはメディカルツーリズムというものは今後発展していくだろうと予想している。

何故なら、そこには医療において受けたい治療を受けられないという事情が存在するからだ。


個人的なことだが、父親が末期のがんとなり、がんについて勉強する中で、この国の医療のあり方に多くの疑問を持つようになった。

末期のがんの場合には、一般的な治療としては、もはや抗がん剤治療しか選択肢がない。

しかし、抗がん剤は確実に自分自身も傷つけていく。

NHKの「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」では、最新のがんのメカニズムについて科学的な情報が提供されたが、あれを見た人であれば、抗がん剤について再考するきっかけになるかもしれない。

かといって、代替医療というものは玉石混合で、殆どは詐欺まがいときているから救われない。

私が好きな作家である米原万里の「打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)」の中の「癌治療本を我が身を以て検証」を読むとそれがよくわかる。

そうはいっても座して死を待ってくれというわけにもいかず、調べた結果、海外である程度の実績のある代替医療を見つけたとしても、国内で実践出来る病院は限られているか、あるいは存在しない。

日本では、いやどの国でもそうかもしれないが、医療として認められている行為には制限がある。当たり前だが、ついつい見落としてしまう点だろう。

誰もが望んだ医療を国内で受けられるわけではないのだ。


色んな話を聞く中で、メキシコのティファナというところが代替医療のメッカのようなところで、世界中から自分の理論の実践のために優秀なドクタが集まっていると聞いた。

実際に行くかどうかは別として、行くとしたらどうしたらいいか調べてみようとしたが、情報を見つけることは簡単ではなかった。英語がわからないと話しにならないという点もハードルが高い。


しかし、逆に考えると、そのあたりをきちんとカバーしてメディカルツアーを作ったなら多くの人に利用してもらえるんじゃないだろうか?

医療として有効かどうかは別として、どういう医療を受けたいかは各患者の権利としてあるわけで、望むのなら叶えてあげる道をつくるのも必要なことだ。

そして、できるなら欧米のように富裕層のためだけの仕組みではなく、広く一般の人にも利用できるようにツアーを設計して欲しい。

それも、単に日本国内から海外へという話だけではなく、世界中で利用できる仕組みをだ。

まだ、メディカルツアーが未発達だからこそ、日本がリーダーとなって仕組みを作っていけるのではないだろうか。

そんなことを考えている。



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この記事へのコメント
  • kanapyさん
  • 2010/02/01 14:53
メディカルツアーは日本でも数年前から言葉は聞くようになりましたが、まだ大っぴらにやっている会社はないようですね。

以前バンコクにいたときに友人が、近視のレーシックの手術を受けました。今でこそ、あちらこちらでレーシックを安く受けられますが、10年くらい前の日本では当時30万円相当が、バンコクでは10万円そこそこでした。病院もとても近代的でキレイで(日本でもあそこまでの施設はなかなかないくらい)、何カ国語もの対応ができ、色々な人種の方々が治療に来てました。歯科矯正も日本では、100万円前後しますがタイだと30万円くらいと聞きます。ま、歯科矯正だと初めのうちは月1回通わなくてはいけないと思うのですが...。

なので、治療後の診察の頻度にもよりますが、経過のために旅行したとしても日本で受けるよりは安く済みますね。
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